阪神“たいせつ”ストーリー

Vol.02

私たちが届けてきた
『あたたかさ』とは

私たちが届けてきた『あたたかさ』とは

沿線の皆さまとともに出発した阪神電車

「みなさまの足 阪神電車」。これは開業当時の阪神間の駅数にも表れています。大阪梅田と神戸三宮の間で、当時の官営鉄道が5駅だったのに対し、阪神電車は、できるだけ多くの皆さまにご利用いただけるよう、沿線の集落ごとに駅を設けていった結果、34駅に及びました。地元の有力者から用地の一部を無償で提供されたところも。沿線の皆さまとのつながりを大切にする阪神電車のルーツがここにあります。

開業当日の神戸停留場

開業広告

より便利で快適な鉄道を目指して

開業当時、大阪側の終点は今より約800メートルも西の出入橋にありましたが、開業から34年後(1939年)に今の位置に。神戸側でも開業から31年後(1936年)に元町まで延伸。1924年には伝法線の営業を始め、これが現在の阪神なんば線につながります。カーブが多い線路も地下化・高架化や曲線改良工事を推進。お客さまの利便性・快適性の向上を日々“たいせつ”にしてきました。

地下開業時の梅田駅東改札口(1939年)

地下開業時の梅田駅東改札口(1939年)

ハード・ソフトの両面で「あたたかさ」をお届けするために

近年では、神戸三宮駅(2013年)、甲子園駅(2017年)、大阪梅田駅(2024年)といった大規模な駅改良工事を完了させたほか、ホームドアをはじめとするバリアフリー化を推進。全ての駅係員・乗務員がサービス介助士の資格を取得するなど、どなたにも安心・快適に利用いただけるよう、日々、励んでいます。ハード・ソフトともに、皆さまに「あたたかさ」をお届けする阪神電車であり続けます。

ホームドア(大阪梅田駅1番線ホーム)

ホームドア(大阪梅田駅1番線ホーム)

120th アナザーストーリー

地上駅時代の梅田駅

阪神電車の大阪梅田駅といえば「地下駅」のイメージですが、かつては地上駅の時代もありました。開業翌年の1906年12月に出入橋・梅田間の仮線(単線)営業を開始し、1914年6月に複線専用軌道化された後、1939年3月に大阪駅前地下線が完成して現在の場所に地下駅として開業するまで、梅田駅は「地上駅」として営業していました。複線化された1914年に平屋建ての梅田駅舎が新築され、その後、1926年に2階建て駅舎に改築されました。今の西梅田・ハービスENT付近にあった梅田駅、どことなく阪神らしい「あたたかさ」を感じる佇まいです。

地上駅時代の梅田駅(1914年新築時の平屋建て駅舎)

地上駅時代の梅田駅(1914年新築時の平屋建て駅舎)

地上駅時代の梅田駅(1926年改装後の2階建て駅舎)

地上駅時代の梅田駅(1926年改装後の2階建て駅舎)

改装後の梅田駅ホーム

改装後の梅田駅ホーム