トップメッセージ

阪神電気鉄道株式会社
代表取締役・社長
久須 勇介

 皆様には、平素から当社の事業活動にご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

 当社は、1905年4月に営業を開始して以来、120年近くの長い歴史を有し、安全を最優先とした経営に重きをおきながら、鉄道事業をはじめとした多くの事業を展開するとともに、阪神・淡路大震災など、幾多の苦難を乗り越えてきました。また、現在は、阪急阪神ホールディングスグループの中核会社として、都市交通事業、不動産事業、スポーツ・エンタテインメント事業、情報・通信事業、建設・環境事業等の多彩な事業をグループ会社とともに展開しています。

 そのような中、当社では、コロナ禍を契機に加速した社会経済環境の変化(いわゆる「ニューノーマル」)に対応するとともに、SDGs(持続可能な開発目標)、カーボンニュートラル等の社会課題の解決を図りながら、阪神グループが持続的な成長を遂げていく姿を明確に示すため、2022年3月、経営の基本方針を更新するとともに、新たな長期ビジョンを策定しました。
 また、本年3月、阪神グループのブランド価値経営(スローガン:“たいせつ”がギュッと。)を本格的に始動させるとともに、グループとしてブランド価値経営に永続的に取り組む意思を明確にし、経営計画とブランド価値経営の一体的な運用を図るため、経営の基本方針にグループビジョン(グループのブランドビジョン)を組み込みました。(※)
 今後、ブランド価値経営をサステナブル経営の推進に当たっての基盤と位置付け、阪神グループが一体となって“阪神らしい”価値(あたたかさ・ほんまもん・先進性)を創造し、お客様に提供し続けることを通して、阪神グループの中長期的な発展と持続可能な社会の実現の両立を図ってまいります。

 これからもより多くのお客様に「安心・快適」そして「夢・感動」をお届けしていくために、これまで培ってきた良き伝統を継承しつつ、あらゆる変化に怯むことなく、スピード感をもって対応してまいりますので、一層のご支援とご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

2024年4月