通信管理事務所篇

「確認、確認、、再確認」一途な積重ねが安全を守る砦(とりで)です。

電気部 通信課 通信管理事務所 内山喜之

列車を安全快適に運行できるよう日々、通信・信号設備のメンテナンスを行っています。

2008年に入社し、通信管理事務所で信号装置や踏切装置、列車無線装置など列車運行に直接係わる設備の保守業務を行っています。業務では、設備に列車運行の影響を及ぼすような不具合箇所がないかを点検し、発見した場合は、早期に補修を行います。
また、設備故障時の障害対応を行うため、一昼夜交代勤務も行っています。最近では、定期的な部品交換や緊急修理などの補修工事の設計業務も担当しています。

チーム一人ひとりが多岐にわたる機器に関する知識を習得し、応用力をもって対応しています。

転てつ機や遮断機などの機械系、連動装置やATS装置などの電子系、列車無線などの無線系など様々な設備があります。点検だけをこなすのであれば、点検方法を覚えるだけでよいのですが、これらの設備の不具合箇所を初期段階で発見し補修するためには、機器構成や制御回路の設計思想などを理解していなければなりません。さらに、故障対応時にはその知識を使った応用力が求められます。後輩社員に故障対応時の応用力を身につけてもらうための勉強会も行っていますが、覚える量が多く指導になかなか苦労しています。

特殊な機器の交換作業を終え、無事始発が走った時の達成感は忘れられません。

尼崎駅の特殊な分岐器の交換の際は、阪神全線でも1か所しか存在しない特殊な分岐器のため、先輩社員へのヒアリングや各種資料を参考に準備にあたりました。準備期間6ヵ月、切替えの日は100人がかりの大規模な作業となりました。無事始発が走った時の達成感は忘れられません。

ただ漠然と作業を行うのではなく、少しでも違いを感じとり改善していくことを意識しています。

点検作業では常に「おかしいところはないか?未然に防ぐぞ!」という心構えで臨んでいます。不具合が発生している場合、何かの違和感がそこに存在します。その違和感を敏感に感じ取れるように日々の動作状況を覚えて、意識して作業にあたっています。補修工事に関しては、部品を単純に交換するだけではなく、少しでも改善できる点はないかを常に考え設計しています。

阪神・淡路大震災を経験し、復旧へのチカラを目の当たりにして阪神電車で働くことに改めて誇りを感じます。

阪神・淡路大震災が発生した時、まだ小さかった私は御影に住んでいました。地震で石屋川車庫から電車が落ちているのを見て、「本当にこれが直るのか」という思いでしたが、一年後には見事電車が走っており、本当に凄い会社だなと思いました。入社してから当時の話を伺ったり、先輩方から知識を教えていただいています。引き継がれる技術の一端を私も得られて発揮できていることは私自身の誇りです。
私もこの技術と自身の経験を、後輩に継承するために日々努力を続けています。

自分の視野を拡げていくことを楽しみに、またその経験を後輩にも継承していきたいと思います。

すべての仕事では、常に最終確認を怠らないことを大切にしています。ボルトが一本ゆるんでいるだけでも、電車を止めてしまう可能性があるためです。このミスを防ぐために、電気部のスローガンでもある「確認、確認、、再確認」を徹底し作業にあたっています。
今後は、建設工事の設計業務にチャレンジしてみたいです。私自身、まだまだ経験したことのない仕事がたくさんあり、自分の視野を拡げていくことが楽しみです。またその経験を後輩にも継承していきたいと思います。